ペシミス人

静かな電車内で私は携帯に届いていた婚活パーティーのお知らせをそっと削除しようとしていた。いや?もしかしたら、こっそりもう一度開こうとしていたのか?
もはや、私にメイルをくれるのは婚活パーティ会社かユニクロヤマダ電機かになっていた。ユニクロヤマダ電機から来るのは大体そんな事もありそうだろう?婚活パーティ会社。これは以前参加したからくる。数年前、初めて婚活パーティというのに参加した。ローテーションで全員と話し私は13歳年下のバツイチの車の部品を売るショップ店長とカップルになった。私が彼を選んだ決め手は地味で大人しくて真面目な印象を持ったから。だった。洗濯機置き場の単水栓が緩くなり洗濯出来なくて困った私を最後まで見捨てず諦めず、ちゃんと直してくれている姿が、笑顔が、見えたからだ。でも誰の要望にも答えてしまう所が優しすぎる。って、悪い事ではないけれど、もう少し我が身をたててもいいんじゃないかな。とも思っていた。
最後に提出するエントリシートには3番までパートナー候補を書く事が出来たが私は店長を1番に書いて、2番と3番は、あとは書かなかったような気がする。
フリータイムで店長は話しの途中に歳の事をちょいちょい挟んできた。歳の差は気にならないか?私は気にならない。そう答えているのに、またしばらくすると歳の事を口にする。何か気に留めてくれてる気はするが、一回り以上開いた歳の差に抵抗を感じでいるようだった。多分、この人は私を選ばないだろうと思ったが。
カップルになった。というのに次の日からまた婚活パーティーのお知らせが届く。最後には盛大な拍手で祝福され若干、恥ずかしさに有り難迷惑しながら会場を後にした。スタッフの方々も喜んでくれたのにデータ管理では単にマーケットに過ぎなかったか。でも、自分の気持ちが決まっているなら、お知らせが来たって気にも留めずスッと削除できるだろう。私ならそれが出来るか出来ないかでいうと次の日もメイル来たら見ちゃってたから出来ていないだろう。話しが違うじゃないかと思うだろう。3人書けるのに1人しか書かなかったんだろう?と変に思うだろう。そうなんだ。そういう多面性があるんだ。
好きな男の腕の中でも違う男の夢を見る。のかと。世間様に嫌悪されたら、自分としては、不眠症なので、眠れるだけいいと思っている。そう言って、核心から遠ざかって訳の分からない様に煙に巻いてしまおうと思う。大成功なるか?
私、浮気はするタイプなのかなあ。キャラクター外かもしれないが、ちょっとした心辺りはある。かもなあ。でも、大丈夫。安心してほしい。心の法則は、それ以外は本当はいらない。上っ面だけ来たメイルを見ていただけ。と、誰からも求められていない現状で正にこれが夢見心地。と。今、一体誰が私の心の行方を心配してハラハラしているのか。と。もう。もう。もう、これ以上は聞かないでくれ。誰も聞いていないんだけどねー、自分で勝手に自発で言ってるだけなんだよねー。

店長は思った通り、人がよく誠実で、その優しさにいつかこの人を傷つけ倒してしまう。とビビり。
ダメにしてしまった。
店長も初めてのパーティーだと言っていた。

店長にもお知らせは届いているだろうか。いい人は出来ただろうか。優しい人だ。きっと私の心配など無用だ。
そしてこちらも婚活パーティーのお知らせは不要ではあるのだが。だが。念のため身分証の提示はいつでも可能な状態にしておこうか?そんな静かな車内だった。私が望む目的地は誰かとの元の鞘か。新たな未来か。いなげやか。。。

いなげやへ行く途中の停車駅でドアが開くと小学低学年男子が父親と入ってきた。鋭い勘で満席なのを察し、ドアが開ききる前に乱暴な足音をたて、座りたあいい!座りたああいい!と叫び、最終的には体を右へ左へ前へ後ろへと定位置と決めた場所で叫びながら上半身はグネグネと足踏みをした。向かえの座席前だった。静かな車内にそれは疾風怒濤の如く押し寄せた。さっきまでは紅茶さえあれば貴族の様な穏やかな気分だったのに。貴族になった事などないが多分こんな感じでいいだろう。もしも、私が貴族だったなら、これでいい事にする。そんな穏やかな時間だったのに大声にびっくりして婆やも姿を消した。
びっくりしたはずみで、思わず、ヤマダ電機のメイルの配信停止ボタンを押してしまったかもしれない。子供だからってやっていい事と騒いでいい場所がある!大事なメル友を失ったらお前っ!!慌てて確認をする。そう簡単には解除出来る様な仕組みにはなっていない。サービス業は、偉業である。よかった。冷蔵庫が壊れたのだが思い切りがついていない。買おうか、次にあったかくなる時期でいいか。明日、お得な情報が届くかもしれない。
メイルが来なくなる寂しさのあまりつい取り乱してしまったが子供だから仕方ない。と見られる時期は長くない。羨ましい。思った事を言えるのは財産だ。子供全員に与えられたものでもないので、少年よ羨ましいぞ。
自分の頃を思うと、小さな時から内気で大人に自分の気持ちを言った事など無かったと思う。暗くて子供らしくない。そう言われていた。同年代の子を見て、子供は無邪気でいいな。と思っていた。何となく諦めと一緒にいたが、私だって、その時、その時で叫びたい事はあった。
もう叫ぶには老けすぎた。喉も弱くなった。大声出すとすぐ枯れる。目立った反抗期もないまま中年になり、強烈に反抗する時期を一生の時間に平たくならしてなんとなく、万年、いまだ反抗期という感じだ。

少年は電車が動き出しても座る事を諦めない。ずっと座りたい旨を父親に訴えている。父親は特に何ともない感じだ。もっと興味を持ってあげてもいいのではないか。他人の家庭の事だが寂しい。
全ては私の考えだ。

急に騒がしくなった電車で貴族までのぼりつめた穏やかな生活を取り戻すには、少年を座らせるしかない。若いんだから立ってなくてはならない。と横暴な事は言わない。互いに人間として、平等な乗客として考えた時に自分は今、座っているが、あの少年の座りたいという情熱に負けない位の誇りを持ってして座っているのか?と思う。座れないと分かった時、あんなにグネグネ、グネられるか?と自分に問う(椎間板ヘルニアだが大丈夫か?)。
よく、分からない。よく分からないが、世代交代じゃないか?と世間様に非難されないのであれば、このポストを守りたい。
私は少年に席を譲りたくない!
このまま座って居られるのなら、たぬき寝入りだって。。。今、まさに深い眠りに入らんとした時、少年の前に座っていた私と同年代女性が立った。あぁっ!キツネにつままれた。御免なさい。恥ずかしい。しかし恥ずかしがっている場合ではない。少年は既に女の席に座っていた。父親はお礼を言ったのか。分からない。そんな疑問を吹き飛ばすかのように少年の隣で鎮座する私と同年代男性が立った。少年の勘の鋭さは父親譲りか?察しのいい父は鎮座男性が、立つやいなや自分はいい。と遠慮した。しかし、鎮座男は、あなたじゃない。そちらの方。と少年に席を譲った女性をさした。父親は察しが物凄く悪く、少年の察しの良さは母親譲りだった。と確信している間に女は鎮座の誘いを断る。それを見た父は空いている鎮男の席に座った(さっき断ったじゃないか?)。少年が父から受け継いだものは、空席対応への素早さだった。鳥だったらきっと立派なはやぶさになっただろう。

全席埋まった。

座席を獲得したい者、譲りたい者。
電車だからいいが、フルーツバスケットなら成り立たない。諦めるな、最後まで。
私は、応援する。誰を?
座席を巡る人間交差点。決断の早い人間達で完結したかに見えた。
しかし、私の中ではまだ終わらない何かがある。
私の出番は来なかった。ハッキリ言って部外者であり、たぬき寝入りしそびれてただ見ていただけだ。
何も始まっていない様にも見えるだろうが、私は私の生活劇として考えたい事がある。
それぞれ思いは報われたか?
言いたい事は言ったか?
座りたいと言って、座れたのか。
座る事を断ったのに座ったのか。
言霊の力はあったのかなかったのか。
もしあるなら反抗期に反抗出来なかった私の思いを聞いて欲しい。

いや、やっぱりいい。
もういい。
全ては手遅れだ。
今年ももう終わりじゃないか。
天下一品の日が来た(10月1日)。天一の日が来ると、今年もあと二ヶ月か。と思う。
ずっと気にしていなかったが、天一のこってりのカロリーが耳に入ってきた。
ちょっと、勇気がなくて私からは言えないが、もう大盛りは、私の場合は控えた方がいいと思った。
今年もあと二ヶ月弱。
いいのか。このままで。




まだ、メジャーもミニどんぶりも当たっていない。
天下一品祭り。明後日まで。

吉田さんは、髪が肩まで伸びたら結婚しようよ。と歌ったが、私は乳首が隠れる迄になったら、※ヘアドネーションをしようと思っていた(※18歳以下の小児がんや先天性の脱毛症、不慮の事故などで頭髪を失った子どものために、寄付された髪の毛でウィッグを作り無償で提供する活動)。2

予約時間より早めにお店に入る。店員さんがへアドネーションの申し込みについてお礼を言ってくれて、野菜の格好をしたボールペンと『こちらご記入下さい。』と一枚の紙を渡した。
幾つか質問が書いてあったが、つまりは私がバージンかどうかという事が知りたいようだった。
私が、というか私の髪の毛がバージンヘアかどうか?という事の質問だった。
カラー、パーマ、ストレートパーマを今の髪の毛は経験しているか?どうか?『はい』か『いいえ』のどちらかに○をつけるようになっている。
全て『いいえ』。未経験です。
あと、髪の毛を渡す子にメッセージを書く欄があったけれど、何も書けなかった。
時間より少し早く着いたので雑誌を渡され待っているように言われたが、その雑誌というのがタブレットで、今や週刊誌も月刊誌もこういう物で見る時代になってしまったのか。と戸惑ってしまう。
ならば、袋とじはどうする?
仮に開けたとして、指で広げて拡大して見るつもりか?!節操がない。ぼやかしておきたい事はもはやキレイ事なのだろうか。情報過多は寂しい事だと思う。

髪を切る。
その事から学べる事は沢山ある。
今回のタブレットとの出会いも学びの1頁だろう。
しかし、私はタブレットに触れようとはしない。
何故なら体から何かが出るている体。この原因により、結果としてはパソコンを固まらせる事が出来る。そういう能力だ。持ちたくて持ったのではない。何の為かは分からない。ちなみに今のところ何の役にも立っていない。
満月の日は特に酷い。
お月様はこんなにパソコンを固まらせて、本当に酷いと思う。他人が見たら(身内が見たって)、あの人なんだろう?と不審がる位に電源の入り切りをする(ネットカフェにて、ピッ、ピッ、言わしてる)。世の中には無数の趣味が溢れかえっているだろう。電源の入り切り。そういう趣味の人が居たっておかしくないかもしれないが、私の本質は無趣味だ。パソコンよ立ち上がってくれ。私は無趣味だ。
今日は満月ではない。新月でもない。月の時間は満月から新月に移ろっている所。言うとすればまだ少し満月寄りの日だ。大丈夫だろうと思うが万が一タブレットが固まってしまったら音が鳴るかもしれない。ブルッとバイブレーションするのかもしれない。お店の人にバレたら人の店のものを何勝手になにしてる?と不快に思われるかも知れない。
体からのエナジータブレットを固める人がいるなんてあまり思わないだろう。けれど、パチンコでさえ固めてしまう。私はそういう人間だ。

『使い方分からないですか?』と謎の女が声を掛ける。
ボウッと真っ暗なタブレットを見つめる背中に戦慄が走る。誰だっ?!
親切なスタッフさんだった。
真っ暗なタブレットを見つめる熟女にそれ以外声のかけようがない。
知らない所に行く時は方向音痴な上、地図がよめないのでとても緊張をする。役者仲間の金子岳憲氏がとてもいいアプリをダウンロードしてくれて自分の進んでる方向が分かるそういうのを前のスマホに入れてくれたが、機種変し、色々いじっていたら無くなってしまった。ダウンロード第ニ章のスタートだろうか。あの頃は自転車で色んな所へ行けてたのに。。。二度とは戻せない機種。
迷う事を想定して信じられない位早く出かける。格好つけて何時間前に出たかは内緒だが、待ち合わせをして初めて行く所は大体半分の時間は迷い道だ。
結局、この日も迷った。迷ったが信じられない位早く出ている。数人の人に道を聞きながら時間より前に着く事ができた。有難う御座いました。
ねえ、美容師さん、私は信じられない位早く家を出たんです。そしてこのパーマ屋さんへ辿り着いた。ほっとしたのも束の間、今度はタブレットを雑誌だと差し出される。
一難去ってまた一難。私の体からは何かが出ている。そういう運命を引き寄せる何かが出ているの?
話かけてくれた美容師さんの目をじっと見つめて、言葉に詰まる。
固めるかもしれないからこれには触れられない。と正直に言うべきか?イメージが悪いか?日本語に不慣れな異国人のふりをするか?ほったいもいじるな。これで乗り切れるのか?じっと見つめられて何も言わなくて気持ち悪いだろう。「ああ、あはは、まア、そのオ。ええ、まあ、はい。」なんだ?目が泳ぐ、眉が動く。田中角栄氏の真似を入れてみる。日本語に不慣れな日本人だ。帰国子女と言う設定は通用するだろうか。
美容師さんは、こちらの内心に気付いたか気付かなかったか笑顔で『ここで雑誌の種類を選んで、スライドさせるといいですよ。』そりゃあ、そうすればいいだろう。何も体から出ていないなら雑誌の種類を選びスライドさせるといい。しかし私は。と、言うつもりのない言い訳を思っている内に何かの画面を開いて行ってしまった。
「有難う御座います。」と開かれた画面は日大アメフトのタックル問題だった。金、欲望が渦巻く、記事を手を触れず読める範囲で読んだ。人間とは欲深い。改めての気づきは勉強になる。
生まれた時は天使だっただろうに。いつの間にか。人間とは。。。画面が暗くなる。私も暗くなる。

『お待たせしました。』と謎の女が声を掛ける。
生まれた時は天使だったろうに。。。自分を重ね反省する背中に旋律が走った。誰だっ?!
カットを担当してくれる美容師さんだった。
もお!待ってたあ!よかったあ!
美容師さんはへアドネーションに必要な長さを定規で測って、結べる位は残ると言ってくれた。自分としては石原良純氏になる位短くしたいと思っていたが、『また伸ばしますか?』と聞かれて、反射的に伸ばします。と答えていた。じゃあ残せる長さに合わせてボブにしましょうと話がまとまり。切る前に『写真撮りますか?』と聞いてくる。
キタ。美容業界の女:篠山紀信がここに居たとは。脱がせ上手がいるものだ。巨匠を前にやはりあゆの一枚は撮っておかなくてはならないのだろうか(前回の1より)。断ったらどうくどく?どう脱がす?この土壇場に来て、脱ぐか脱がないかの選択があるなんて思わなかった。
しかし、一度脱がないと決めたなら、女一匹硬派なら、もう未練は無い。
もうあゆでは無い。デカパイも無い(前回の1より)、今は、まな板の上の鯉。
切ってくれ。
ロングヘア最後の振り、獅子舞の様に首を横に振った。




・・・それは大袈裟だ。



毛束を幾つかに分け『切りますよ。』と2回聞いた。「お願いします。」と2回同じやりとりをした。おちゃらけた機嫌取りの聞き方ではなく。段取りだった。気に入った。
切られている感覚が伝わってくる。自分から離れて行く。行ってらっしゃい。切った32~3cmの毛束を私の目の前、鏡の前に山の様に、底辺から上に行くに従って頂点になるように三角に積み上げた。切った髪がどういう感じか見せてくれているのかな?
まるで小判のようで、「お主も悪よのう。ぐわはっはっは。」と悪代官になった気分。『変な感じしますよね?』とお茶目な越後屋、いや、美容師さん。
あっという間に髪型はきまった。整えたら終わりだろう。大木凡人氏の顔を私か、私の父にしてくれたらイメージしやすいだろう。

乳首の目隠しとなる髪の毛が無くなった今、やはり素直に貝殻だろうか。アレルギーの方には申し訳ないが、私も幾つかアレルギーは持っているものの幸いにして貝は当てはまらない。しじみでもホタテでもサザエでもヤドカリでも宍戸でも何でも身につける事が出来る。

他に候補があるとすれば、サークルレンズはどうだろうか?可愛くなりたいのは瞳だけじゃない。大きくなりたいのは瞳だけじゃない。女の子なら乳首だって可愛くなりたい。乳首だって大きくなりたい。
私達の日々は選択の連続だ。目に見えるものに惑わされてしまう。心の目で見なくてはいけない時、乳首にそういったレンズをつけておくと正解はよく見えてくるかもしれない。私の乳首は可愛いだけじゃない。よく見える。
ただ気をつけなければならない事として袋とじになった時、その可愛さに1000年に2つの乳首だと拡大されるだろう。それがレンズ効果だったと分かった時、読者は騙されたと激怒しやしないか?という事だ。ファンを裏切ってまで装着する覚悟があるのか。という事だ。その前にファンっているのか。という事だ。
瞳につけても怒られないのに、乳首につけたら怒られるもの。な~んだ?それはサークルレンズだ。私にファンが居ればの話だ。袋とじのニーズがあればの話だ。
しかしよく見てみよう。コンタクトレンズとは、よく見ると、こういうのはど真ん中は透明のようだ。
結局は乳首を隠せてはいない。これは、縁どってカワイくなるけれどエロいという結果になるのだろう。これがエロカワイイという事であるなら怪我の巧妙であり、やっと倖田來未女史へ辿りついたのか。と。
忘れない内にヘアドネーション迄の来し方を振り返ってみる。石原良純氏から吉田拓郎氏の思惑を間に挟み、浜崎あゆみ女史へ。人間の欲深さを学んだ倖田來未女史になり現在、大木凡人氏と。私の人間への追求は底なしだ。
しかし、なんだかおかしいのは倖田が先で合っているか?大木が来て倖田ではないか。
いや、違う。何かしっくり来ないのはこの順番のせいではない。倖田來未女史は。彼女は。。。エロカワイイではない。彼女はエロカッコイイだ!あああ!
イメージを間違ってしまっては、芸能人の方の努力を水の泡にしてしまう。
危ない所だったな。
今回は石原良純氏⇒吉田拓郎氏⇒浜崎あゆみ女史⇒大木凡人氏。で終わりになる。
残念だがこの歴史から倖田來未女史の名前はなくなってしまった。自分の力不足を嘆く。
最終的にエロカワイイ。これは大木氏で決まった。
人生は決着の連続だ。
心のレンズで見た時、やはり、彼はエロカワイイ

ヘアドネーションで学んだ事、それは大人凡人氏はエロカワイイ
私の中では、キマッタ。

あと、『まあ、そのー。』は、困った時に出る言葉なのだと私は感じた。
髪を切る事で学べる事は幾つかある。

もう一ケ月以上前の話(8月はじめ)だ。
エアコンも設置して貰いました{8月のおわりに(前回の1より)}。

吉田さんは、髪が肩まで伸びたら結婚しようよ。と歌ったが、私は乳首が隠れる迄になったら、※ヘアドネーションをしようと思っていた(※18歳以下の小児がんや先天性の脱毛症、不慮の事故などで頭髪を失った子どものために、寄付された髪の毛でウィッグを作り無償で提供する活動)。1

乳首が髪の毛で隠れた。
毛根から出てきて、乳首に辿りつく迄、泣いた日も笑った日もあざ笑われた日もあったろう。
数年色んな事を一緒に過ごしたであろうに何も思い出さない。人様にお渡しするのだ。色んな思い出に浸るよりその位でいいだろう。

娘時代に比べてその距離は随分広がって目的地まで辿り着く時間は長くかかったと思う。だ毛ど、その伸びた分は人の役にたつのではないか?と珍しく明るく考えたりする。どうしたのだろう?私とした事が?ネガティブじゃない、本調子ではない。夏バテだろうか。

髪の毛は30cm以上必要と聞いた。
乳首へ着けばまず大丈夫だろうと思った。

乳首の記憶だが、自分で言うのも反感かうかもしれないが、10代後半、20代、30代と私はボインちゃんだった。
これは遺伝で、祖母は、志村けん氏が扮するおっぱいが床につきそうなおばあちゃんのあんな感じで母のボリュームも少しは遠慮したらどうだろうか?というほどの圧があった(ここに出てくるおばあちゃんと母は実の母娘です。母が伊藤毛後継で、同居していたのは本当の母。お姑さんと嫁という関係ではなく実の親子だった為、嫁姑問題は無い家でした)。
私もじきに母の様に世の中に威嚇を始め、おばあちゃんの様に床掃除には少し惜しい位の所迄たらちねるのかと思っていたが、40代になるとなんとおっぱいはなくなってしまった。遺伝は未定。
20代の頃は私のおっぱいに「伊藤さん」と話しかける男性もいた。OLだったのだが、仕事の話を私のおっぱいにしている。データをまとめて欲しいとか、別部署に届け物して欲しいとか。
セクハラという言葉はまだそんなに浸透していなかった。そしてそういう男性は本当に嫌だったし、デカパイはコンプレックスだった。
ただでさえガタイがいいのにデカパイのせいで益々太って見える事も恥ずかしかった。

デカパイ真っ只中。出遅れてしまったが、29歳の時に演劇学校に入り、全員年下の中でお芝居を一緒に作った。その中に二十歳そこそこだというのに50過ぎに見える男子に『大きいおっぱいが好きだ。一回でいいやらしてくれ。』と会っても言われたし電話もしょっちゅうきた。
私のコンプレックスはビーマイベイビーとまではイカなくとも一度。とそういう目的のあからさまに、お願いされていた。そっちが一回だけでいいから。と言って、でもこっちの欲望が逆転してまたアレしてくれと言ったらどうする?責任とれるか?どうする?若造。には見えないけど、若造。でもそれはもしかしたらこっちの仕事のしようかも知れないからそれはもう自分を守る為、大切にする為、突っ込まないに限る。そもそも突っ込めないのではないか?アハ。
初体験は15歳の時、ソープランドでだったという。15歳では入店できないだろう?と心配したが当時、30過ぎに見えたそうで問題なく事を終えたという。身分証提示の徹底とか、今よりかなりユルかったと思う。今回は15歳って、歳って何だろう?と考えてみる。15歳のヒントを求め、鈴木福君の年齢を調べてみた。彼は今年14歳。目安として30歳にはどうしても見えない。
年齢の枠を軽く超えてしまった彼はよく電話をよこしてはカップのサイズをしつこく聞いた。
それは嫌ではなかった。おっぱいに話しかけられるより清清しかった。正直である。という素直な心根は特殊な性癖を持つ変態な事を皆の前で公表させていたし、それについて皆も肯定、否定、驚き等、色々な反応を見せていたが、気まずくなったり、恐れたりマイナスな目線で見るクラスメイトはいなかったと思う。
ただ、10代でまだそういう経験がないまま、そんなもので?コトをする?という話を聞いてしまいショックを受ける子達は数人いた。
またその50過ぎに見える20歳の彼も大風呂敷なのか悪ノリなのか、本気なのか分からないがソレでないと興奮しない。と迄堂々とカミングアウトしていたのだ(どんな事かはナ・イ・シ・ョ)。
彼のやってきた事は私にはできないけれど、それがどんな桁外れな破廉恥な事だったとしてもピュアで正直な性欲にヨカったね。とその快楽を祝福したい気持ちだった。
彼は結局、半期で学校を辞めてしまった。その後、性へ向き合う姿勢と同じ真っ直ぐな情熱で大きな劇団に入った。芸術についてもとても貪欲なのは分かっていた一事が万事。いつも本気で向き合っている。
本人が演劇学校を辞めてから、また私が学校を卒業する位時間が経過してもその男子はしょちゅう電話をかけてきた。ヤリ取りは数年続いた(ヤッてはいないよ)。固定電話の時代。私は携帯電話を持つのがもの凄く遅かったが、そういう時代の流れにのらないつまらないデカパイにあきれもせず、ちゃんと在宅時間にかけてくる。電話の切り際「今度の○曜日何時にいる?」と聞いてくるこれは優しさではないかな?と分かってしまった。いずれ連絡は無くなる。結局、彼が私のおっぱいに触る日はヤって来なかった。1回目というのをとてもとても慎重にしてしまう傾向がある。一度何かあれば次はもうベテラン風情だが(?)、1回目の貞操はかなり固い。初めての男性(ひと)の時は、。。。はっ、失礼。
!若いのか若くないのかという見た目の、実は若手だった男子も触りたがってくれた、伊藤という人間がおっぱいだと認識する人もいた時間を経過し、おっぱいは今、どこかへ蒸発し、更に引力にひっぱられ、髪の毛の長さの測りにされるそんな存在になった。
伊藤はおっぱいではなく伊藤についたおっぱいである事、見せびらかせる大きさをなくし、おっぱいから人間が人格を取り戻した今、勝負しよう。
さあ、私に、私自身にコンタクトを!
そして今こそ乳首を隠そう。
全てにおいてトロく、ましてエッチでないときている。
乳首まで伸ばすには時間がかかった。
大抵、脇の下位迄伸びると石原良純氏位短くしたくなる。そして今まではそうして来た。
結婚の条件の方を過ぎ、石原良純氏に変身するチャンスを見送りし、ロマンスも抱えただろうか、どうにか乳首迄辿りついた。

往年の浜崎あゆみ女史の黒あゆ、白あゆのCDジャケットの顔を私か、私の父にして貰えたらイメージしやすいだろう。
どうぞ、イメージを。

どうぞ遠慮なく。

どうぞ。
























した?




まだなら。





































どうぞ。




ayuayuayuayuayuayuayuayuayuayuayuayuayuayuayuayuayuayuayuayuayuayuayuayuayuayuayuayuayuayuayuareyou




明日にする?




そお?




出来ればこの状況を浜崎あゆみ女史のCDジャケットを借りず、生で見て貰いたかったけれど(誰に?)。なんだったらちょっとは写真に撮って貰いたいかなあ?とも、ほおんのすこうしだけ思ったりもしたけれど(だから誰にだ?)。
また次回乳首が隠れる頃にご縁があれば?
今回腰まで伸ばせば、もしかしたら。そういう?

でも今回はここで、切って貰おう。
ヘアドネーションの条件には間に合っている長さだ。

いよいよ、ヘアドネーション行くか。



???えええ?!まだ行ってなかったの?
この長いこと何の話をしていたの?ビーチクパーチク!

もうバテた?バテたでしょ?すみません。
私もね、この、暑さがね。

もうね、大家さんがエアコン換えてくれないんです。99年製ですよ。2000年問題で世の中が対策する前に出来たんですよ。20世紀の機械ですよ。冷えなくて臭い。そういう不具合出てきてるんですよ。だから対応頼むってお願いしたんですけどね。人が亡くなったというニュースの中、一週間以上ほったらかしにされて、いつまで連絡よこさないのか?と。もう我慢ならないと再度催促をして、こちらから連絡しなかったら、更に知らんぷりは続くのか?と本当に呆れた。暑さには強い方だし、そして平和主義を掲げている流石の私も頭ガンガンしてきて狂いだした。エアコンない部屋で一週間以上猛暑を過ごすと、ろれつが回らなくなる、真っ直ぐ歩けなくなる、ミルキーチョコレートが板チョコになる、起きていても意識がない、ご先祖供養がたりないんじゃないか?と宗教に勧誘される、顔色が悪い。と病院に行く事をすすめられる、死んだ母が夢に出てくる、とにかく暑い。自分の居場所に水たまりが毎日出来てる。もう内臓が、痛い。遅すぎる。そろそろ催促してもいいんじゃないか?と「どうなんですか?!」と連絡する。人が死ぬ猛暑ですよね。この猛暑ではもうエアコン贅沢品じゃないですよね?と言ってしまいそうになる。自分の遅い対応を認めて時折、伊藤さんという呼び掛けが伊藤様とクライアント扱いになる二人称の混在にこの人も実は暑さでやられたか。と思うと、自分より年上で辛いだろうな。と、多分エアコンガンガン効いてる部屋から電話してるんだろうけど、それを考えると腹は立つが、でも自分より人生長く息してきた人なのだからそれ位はハンデはあってもいいか。と、きっと大家さんもバテているんだろう中、こんな私に責められて。。。自分であなたって人は本当に信じられない!的な事を言いながら、何だか気の毒になってきた。再度連絡をしてから動いてくれているようだが結局、最初にエアコンの不具合を伝えてから一カ月が過ぎようとしている。工事日はまだ決まっていない。

猛暑の中、エアコンが一カ月無いと季節が変わり始め、エアコンがなくても過ごせるかもという日が増える。宗教の勧誘が諦める。ろれつは回復しない(暑さは関係あったか?)。早速バテてやつれた分のリバウンドが始まる。バッカスが板チョコになる。とにかく暑い。となっている。

実際の工事はいつになるか分からないが、催促してから大家さんは動いてくれ出した。伊藤様が気になる臭いの解決にプラズマクラスター付きにする。大型の10畳用(家は6畳一間です)にし、すぐ冷える様にする。日本で一番と言われているメーカー品にする。
私は特に臭いに厳しい訳ではない。エアコンが臭いを発するのは寿命だからだと思う。あまりにも強烈だった為、服にもその臭いがつきだした為、くさい事を伝えた。プラズマ何とかは付いてなくてもいい。またガミガミと喧嘩ごしで申し訳なかったが実はそんなに暑さに弱い訳ではない、部屋相応のエアコンで充分でそんな高級なものでなくても大丈夫な旨伝えても、大家さんはきかなかった。よくよく考えたら私に買ってくれるというか、私が退室した後も誰かがココに住む訳で部屋につけるエアコンなんだもんな。と炸裂しそうな自意識にストッピング!

謝られると途端に弱くなる。私の方こそ夏は暑いものと決まっているのは元々分かっていた筈だ。エアコンの匂いで服がオシッコ臭くなり、18度設定でもヌルい風しか出ない事なんて、今、こうやって生きていられるんだからそんな大家さんに詰め寄る事でもなかったのではないか。エアコンが贅沢品ではないなんて思うのならじゃあ、自分で買えるのか?エアコンが出来た99年と言えば私がデカパイざかりで演劇学校に入学した、思い出深い年でもあるのだから、そんなに99年製だというのを悪く言うこともないんじゃないか?また世界滅亡と言われた不吉な預言が起きずめでたい年で99年は人類のメモリアルでもあったのではないか?言い過ぎたかな。と思ったり。アフロの稲垣えみ子さんは電気自体使わないんだから、そういう人も居る中、扇風機を使う自分は軟弱でさえあるのではないか。とか、何より母が夢に出てきてくれたのは、連日の信じられない汗で背中がミミズばれし(意外と皮膚は弱いのです)、熱い痒い痛いと涙が出てきていてそんな日々だからこそ、母が夢で背中を触ってくれたのだと思う。次の日から背中は何でもなくなった。不思議なのだけど場所は実家でお風呂から出ると母が背中を触った。自分は風呂から出た所だったので裸だったが母はどんぶぐを着ていたので夢の中では冬だと思う。滅多に夢になんて出て来ない母に会えたのだってエアコンが効かないお陰でだと思う。エアコンがきかない事はそんなに悪い事なのか?と自分の容量の小ささを反省する。そして大家さんとの電話を切る頃には、ヒステリックだった自分の発言に申し訳なく思い、また大家さんの申し訳なさも伝わり、何だか分かり合えた様な感動さえする気持ちで、感謝しか無くなっていた。

ああ、ああ!また訳の分からない話をしてしまった。
私はこれから帰ってお盆の送り火をしないといけないので(今、ネットカフェなの)、また続き、あ、この話は続けないけど、もしお嫌いでなかったら2でお会い致しましょう。
このお盆、ちょっと母のいたずらかというちょっとした意思表示もあり、話せる機会があったらそれも。聞きたくないか?ではそれは抜きで。
今日はこの辺で、ヘアドネーションの事、何も書けなかった。

2はパーマ屋さん入った所から書く。
すみませんでした。
有難うございました。

股っ!

チンチンアイス。2

※『チンチンアイス。1』の続きです。


のごときの話になってしまいます。
私の日常の話になってしまいます。
自分の誕生日に関する話が暫く続きます。
こんな私にも生まれた日、誕生日があります。
自分の生まれた日を人に覚えて貰えていたら凄く嬉しいけれど、自分ではあまり執着はなく。
でも他の人も私の誕生日に何か思ったりはしないのだから、結局誰も気にしない。
単に365日の一日にすぎない。でもうるう年だったら366日の一日にすぎない。
試しに、何の試しか分からないけれど、今年のその日、カラオケに行ってみた。誕生日だからではない。関係ないけれど試すにはきっかけがいるとすれば、それは誕生日だからで、でも本当に誕生日だからではない。試しに。だからそれは何の?と考えると分からないけれど、365日の1日として兎にも角にも、ひとりで行った。
カラオケ館は入店するとまず、受付用紙に名前と性別と年齢と合計人数を書く。
本日、歳をとったので年齢欄、間違わないように、と、しかし今日、生を受けた日なら宇宙から何かお告げがあるかもしれないとそれを受け取るアンテナの感覚でペンを走らせてみた。さあ、ペンよ、走れ。その数字は。34だった。宇宙よ、何故だろう。どんなメッセージがある?48なのに。14歳サバをよんでいる。
根拠が分からない。間違うにも定義が全く見えずキレが悪い。歳をとるとはそういうものか。アンテナが誤作動か。それとも何かの暗号だったろうか。今の私にこの暗号は解けない。
二重線で消し、地球上では48だと書き直す。書き直さなかったら、あの人ぜったい地球上じゃ34じゃないよね?と給湯室(?)での餌食になっただろうか。
もしくは地球上では48なのに34ってさばよもうとしていたね。と笑われているだろうか。二重線じゃなくぐちゃぐちゃに塗りつぶせばよかった。
段々時間のなくなってきているこれから。そこから、今から1.5時間カラオケさせて頂きたい旨、店員さんへ告げた。
部屋に入ったが何を歌っていいかさっぱり分からない。カラオケなんて本当に来ていない。
前に歌った様な気がする歌を入れてみたが、音が取れない。耳は優れている方ではない。『チリンチリン』が『チンチン』に聞こえてしまう(前回の『チンチンアイス。1』より)。暫く音符を口から出さない間に聞く力もなくなった可能性がある。呆然と時間が過ぎる。
サロメvsヨカナーンを流す。
=君の名前はサロメ あなたの名前はヨカナーン ひとりぼっちよりもましだから愛してる=
エコーが邪魔でマイクは使わずそのまま歌ってみた。♭-6でサビの所が地声で出る。でも本当はもうひとつ下げたい。もうひとつ下げたらもう下げられない程低くなってしまう。
音程は低くても志は高くありたいと思っていたが、消費カロリーは10キロ位だったと思う。
志とカロリーは関係あるかは分からないが、もう少し頑張れば良かった。というか、これはこちらの頑張りではなく、もう決まって出る表示なのか?エコーの消し方もカロリー表示の基準も分からない。
結局、何を歌っても音が取れないまま時間が来た。
会計時、何かのキャンペーンとかで後ろのワゴンからお好きな物を三つお持ち帰り下さい。となぜか汗だくの店員さんが言う。なぜかというのも失礼だ。一生懸命に働いているんだ。缶コーヒーとマスクとエコバッグを選んで「頂きます。」と受付を振り返ると誰もいなかった。ちょっぴし恥ずかしいな。と思いながら出口へ向かう途中、汗だくの店員さんが「有難う御座いました。」と顔を出してくれた。
こちらこそ。コレ、誕生日プレゼント。キャンペーンて私の?誕生日の?んな訳ない。カラオケ館にとっても1/365か1/366だ。試してみたら、いや、試してみてもこうなった。こうなる事は分かっていた。
私は生まれた時が天ちゅう殺、大殺界という、生まれながらの人間だ。人生の冬と言われる、じっとしといた方がいい時期に出てきてしまった。今年がそうだ。生まれた干支が天ちゅう殺、大殺界。つまり年女の時、縁起がいいと言われるよ。と聞く年だが、私は何かをスタートさせるのに最もむいてない時期に人生そのものをスタートさせた。間が悪いのは生まれつきである。
オギャーという泣き声は、間違ったーー!という叫びだったのかもしれない。生まれてからずっと叫んでる気がする。
いつだったか、誕生日を聞かれた事がある。
その人はこの私を口説いているのだと言う。自分に無いものをいっぱい持ってる人が言ってくれている。そんな事で大丈夫なのですか?と答えたが、次会った時も聞かれた。この前聞いた事は覚えている様子。
きっと、この人は実はそんな。あんな事言っていたがその気はないんだな。と話をそらし二度目は答えない。
ネットで調べてくれてもいいと思った。頑張れば引っかかる情報ではある。
実は、私は、相手の誕生日を聞いた瞬間覚えた。
これが友人から聞かれたのなら抵抗なく答えたと思う。
去年お芝居で共演した20代の子から今年のその日、お祝いのメイルが届いて(他にもくれた方、沢山、いや、沢山ではないですが、心の友たちがくれました。有難う御座います。話の流れで今回、去年共演した20代の子の話させて頂くね。んね。)。その子は私の誕生日を調べてメイルしてくれたという(ほれ、ほれ)。
その子に、お礼を述べつつ恐る恐るお母さんの歳を聞いてみた。すると、昌子さんはお父さんと同じ歳です。と返ってきた。なんか、お父さんと、というのにハッとし、また年齢の比較がお母さんではなくお父さんだったのか。と、この勘の鈍さはもはや歳か、と自分の視点の甘さにがっかりする。同級生の孫達がどんどん大きくなっている。









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覚えてくれてたらとても嬉しい。でも、結局、それはエゴだし、普段捨てる様な野菜の皮をきんぴらにするのはエコだし、なんと言っても味の決め手はアゴ出汁。
人に覚えて貰えていたら凄く嬉しいけれど、それは自分の魅力にかかってくるのだろう。残念だがその人へは私の魅力不足負けだ。
いや、人生に勝ったも負けたもない。
そうだろ?
でも勝ちたい。何に?
もう一度占ってくれ。四柱推命でやってくれ。
それは生まれた時刻を聞くんだろ。母子手帳によると生まれた時刻は5:00とある。雑だ。母は死んでしまっている。父にこれは朝か夕か聞いても、なんと。分からない。と言う。本当に父親か?とここでもエゴが顔を見せる(こんにちは。)。そんな人の事を、責めらる程こちらも人の子とは思えない位の冷血を持ち合わせている。この親にしてこの子ありだ。決定的な事として同じ顔をしているのだから父親に間違いはない。年々似てきている。去年の免許更新の時の写真は父だった。現実を受け入れる事がしばらく出来なかった。そんなバカな。と。。。こんなの偽造じゃないか。と。小さな頃からそっくりで実は父が生んだという説もある。女の子は男親に似ると幸せになる。と言われる。しかし『父親にそっくりだ。』といわれる度に乙女心が傷ついた。父親似が幸せになるなんて。。。あっ、Koki,女史。美しい。そういう家もあるだろう。
迷信に惑わされない、現実を見て、鏡は決して見ない。
母に似ていたらよかったのに。いや、父に似ているからこの程度でおさまっているのかもしれない。
母はアゴが小さく大きな瞳で美人だった。母の同級生に何かの拍子で会ってしまい、伊藤(伊藤は母の姓)の娘だと告げると『おぉ!初恋の人だったよ!』と本当か嘘かは分からないが言われた事がある。
四柱推命では生まれた時刻も分かれば詳しく占えるという。幸せになる為の詳しい指針には生まれた時刻が必要だ。私はもう詳しくは分からない。
アグネスチャン女史は子供を生む際、その子にとって運勢のいい時刻になるまでお腹の中から出さなかったという。
誕生日占いは月日のみなので、その人の誕生に関わる機が熟す時刻があるのなら、大雑把なものなのかと思う。誕生月占いなんてもう無法地帯ではないのか?
生まれた時刻が分からないのだから占いの事を考えるのはもうやめようと思っても、すがるだろう。めざましに、りすに。最下位だと、やっぱり、そうか。と、少しは気にする。大体5:00ら辺に生まれただろうが、朝か夕か分からなければ。分からない。






AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAABABAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
  





AKB48(あきたからきたババアが48)になった朝、目覚めるとカーテンを閉め忘れ、目覚ましかけ忘れ、そしてもう一つ何かを忘れたがそれさえ何だったか忘れてしまった。老化のどセンター。ヤッタア!!違う。違う。
48歳になった朝、というが、カーテン閉めるのも目覚ましかけるのも47の最後の日。HKT47(ホーホケキョ、ケキョケキョ、トゥルットゥ47)引退の日ではないのか?と思うかもしれないが。大体、一日中家にいても22時に帰宅しても布団に入るのは午前3時。365日中365日(うるう年の場合は366日中366日)と言えばオーバーかもしれないが、でも殆どそんな感じだ。
だから日付が変わって48になって床に入るのだから、カーテンの事も目覚ましの事もあともうひとつなんだが分からない事も寝る前には最低気づきたかった時、もう日付的にはAKB48初日にした事だ。
しかし、天ちゅう殺だ、大殺界だ。と騒いでも結局、生まれた時刻が分からないでの占いだから気にせずに。と思えば気にしなくていいのだろうか。どうなのだろうか。どうしたものだろうか。

もの凄くどうでもいい話をしてしまったが、かと言ってこれから為になる話をする訳でもないが。戻す。
何度聞いても答えてくれる、新潟出身と勘違いしてしまっていた、長崎出身の心広い女(横道にそれた話が長過ぎて彼女の事が懐かしい『チンチンアイス。1』より)。
自分もそうなりたかったけど。エゴがすごい。
彼女のお家はじゃがいも農家で実家で作ったというじゃがいもを山程貰った事がある。
じゃがいもを貰った時点で新潟と勘違いしてしまった可能性がある。自分で思いっきし間違っていて言うのも変だが、じゃがいもと新潟が結びつく発想も素人ながらピンと来ないが、何となくじゃがいもと言えば北海道のイメージがあるが。でも新潟でもじゃがいも作っている農家の方はいるだろうし、長崎にもいる。まずはキチンと人の話を聞く事。そして固定観念をやめなさい。オレ。
彼女のお父さんが作ったじゃがいもは、食べた事ない位、ホクホクで甘くて、帰ったらじゃがいもがある。と連日はまっていった。心はじゃがいもになった。あら?顔も?
中には皮を剥くと紫色の実をした生まれて初めて見るいもに「あああ!」と台所でおののいたものだ。うまくすれば、おののいもこだ。
アンデスという種類だと教えてくれた。安心ですメロンと同姓同名とは。姓名判断では同じ人生を歩む筈だ。
人に誕生日を覚えて貰えない事を自分に興味がないからだ。とヘソを曲げるが、出身地も名物名も間違ってしまったけれど、私は『チリンチリンアイス』の子が好きだ。見かけたら声を掛けたくなる。話したくなる人だ。
ドアを開けた時にそのドアを開けた人を必ず見る人がいる。本当に小さな事だが、私はこういう人がちょっと苦手だ。恋人と稽古場に遅れて入った時は見てほしい。そこにいる人によるという選り好みをするちっぽけな48で申し訳ない。そういうあたりがイマイチアイドルになれなかった原因だろう。それさえなければ。。。え?
むやみに見てほしくない。腹の虫が悪いと。何見てんだよ。と言ってしまう心の貧しさを持っている。その貧しさは経済的にも比例している。
自分で自分が恐ろしい。今後の生活も心配だ。
彼女はそういう下世話な事をしない。だから付き合い易い。消去法の見方っぽいかもしれないけれど、違う。下世話ではないという皮膚の下に暖かいものを感じている。飼っているハムスターの話も聞きたい。写真も送るようお願いしてある。
散々、聞いてきたであろう。もう忘れない。
そして、本当に『チンチンアイス』というものはこの世に存在しないのか?自分はそれに対して少し情がうつっている。『チンチンアイス』が架空のものでありませんように。どこかで聞いて残っていたから勘違いしていた。そうであって欲しい。と。信じて『チンチンアイス』を検索する。
出てきた。ある。
青森だ。青森にあるようだ。そしてその容姿は『ババヘラ』と似ている。『チンチン』のアイスのドラム缶がタイヤ付きの物にのっているが『ババ』は地べたに置く。一見しての違いはそれ位だ。チンチンを『雄』とした時、北の男の労働におけるフットワークの軽さのイメージをタイヤ移動を可能にした状態で表し(冬は都会へ出稼ぎへ行くという暗喩だろうか)、ババを『雌』とした時、その土地で出稼ぎに行った夫をじっと待つ安定感の象徴と。その商売スタイルに、由来の予感が。。。的中率0%だろうが。
奇跡か記憶違いか?どこかで聞いてそれを自分で勝手に『チリンチリンアイス』から『リ』を抜いて、『チンチンアイス』にしたのだろうか。
永井愛さんの名作に『ら抜きの殺意』があるが、『リ抜きの誤解』という解決で手を打って貰えないだろうか。なんだ?その解決法は?
『チンチンアイス』検索は一緒に『チリンチリンアイス』も引っかかって出てきた。そして『ババヘラ』も出ている。
検索結果を映し出す一画面に、『チンチンアイス』『チリンチリンアイス』そして『ババヘラ』が一緒にあった。

チンチンアイス。1

秋田の夏には地元のおばあちゃん達が道端で『ババヘラ』というアイスを売るビジネスチャンスがやってくる。新潟にも同じ様なビジネスチャンスがあると聞く。ナント『チンチンアイス』という商品でそれを展開している。という。
本当だろうか?
そしてそれを教えてくれた彼女は本当に新潟出身だろうか?パケラッタ。なんか嘘くさい。
『チンチンアイス』本当に?考え過ぎはセクハラになるのだろうか?と。清純がウリなのにこりゃまずい。バレる前に何とかしなくては。そして素直がウリなのだから大人しく騙したいなら騙されていてもいいけれど。『ムトゥ踊るマハラジャ』は騙すより騙されるほうが罪深いと教えてくれる。そうかもしれない。原因は私にあったかもしれない。でもそうなる前に悪い所があるなら言って欲しかった。自分の罪深さを反省しつつ、懺悔するが、でも騙すなんて酷いじゃないか。と、段々腹立ってきて後日鼻息荒く確認する。
『チンチンアイスだよね?』と。言葉にはトゲがあったかも知れない。そうすると「だから、違う!」んもう!という間を挟み「チリンチリン鳴らして来るから『チリンチリンアイス』だって言ってるじゃん!」と。えええ?そうなの?そんな由来まで丁寧に教えてくれたのに、アタシ間違えてしまったの?力が抜けてしまったが、もう一つ。『新潟だよねヘ?』もう言葉にトゲはなく、この声量で聞こえるか?と思う。「だから、違う!」(あ、聞こえた?良かった)んんん!もう!バカ!という間を挟んでから「長崎だって言ってるじゃん!」ああっ、あ?!間違っていた。なんか違和感あったのは正解知りつつ間違っていたからだ。
『チンチンアイス』も新潟出身も彼女からの情報ではない。騙されていたのではなく、自分で勝手に間違っていたようだ。
前回もう書いてしまった。シマッタ。
「だから、違う!」と「だから」をつけて言うあたり、これは、この確認作業は一度や二度ではないな。と。ごめんなさい。もう間違えない。






もし宜しければ『チンチンアイス。2』へ続けさせて下さい。

ババヘラ。

もう、先々月の事になる。
時系列が入れ替わってしまい、前回のいなげやでアダムとイヴが列を乱す罪をおかす前、母の命日があり、墓参りをした。
墓参りは東京からざっと6時間強かかる。乗り継ぎ悪いと7時間とか8時間とかいく。
東京で誰かに狙われ「ここがお前の墓場だ。」と殺られてしまったら、いまだ伊藤姓を名乗る自分の墓場が分家(?)となり、それが片道6時間以上もかかる所に設けられてしまったら御先祖様へ申し訳がたたないので、秋田のお墓へ入りたいなら、なるべくは狙われない様に過ごす事が大事になってくる。

でも、アレですよ。『あの娘(コ)をねらってる。』的なそういうお話なら御先祖様も大歓迎でしょうから。ねえ。まあ、お好みの方がいらっしゃいましたらどうでしょう?真面目でマメな方がいいんですけどね。でもちょっと自分でもアレ?とあれしたもので、ひとつ提案があるとすればもしや、『あの娘(コ)をねらってる。』の『娘(コ)』の部分が気になる方が居ましたら、今回だけは『古(コ)』でもいいかな。と思ってはいます。
『あの古(コ)をねらってる。』やはりモテる秘訣は謙虚ではないかな?と思っているので、私、そう言われても別にいいですよ。
モテるのであれば、全然気にしません。どうぞ。どうぞ。新田さんや真剣佑さんや。
もう、私、伊藤家のお墓へは。。。

そんな訳で墓参りの移動には、往復10数時間かかるので実家に泊まるものだと思っていたが、母の命日での帰省の件で父とのやり取りがうまくいかず「帰ってくるな。」という流れになりこちらも「絶対に帰らない。一生。」となり、帰らない事にした。実家へは。

電話を切って、いや、電話のやり取りの最中から母の墓参りについては100%父親は関係ない。とこちらもそれならそれでとそういう感情がわき、墓参りに実家は関係ない。私は古として、いや娘(むすめ)として母の墓参りをしよう。と頑なに拳をあげた。

命日の前日、なんて悲しい墓参りだ。とメソメソしてても、当日朝は一番のこまちに乗らなくてはいけなかったので泣いている場合ではない。と早起きして新幹線で秋田駅へ。そこから乗り継いで、乗り継いで実家の地元駅へ。

新幹線が東北に入るとチラホラと雪が見られたが、田沢湖、角館、大曲の辺りは4月だったが遠慮なく真っ白な雪景色だった。冬だった。
北へ向かっていると実感したが、地元の天気はかんかん照りで痛い位の日差しだった。

お寺は駅を出て右。実家は左。
私は左へは見向きもせず、右へ進んだ。
内緒の墓参り。誰かに見つかったら小さな町なのですぐ父の耳に入ってしまう。
駅に降りた瞬間から緊張の糸はピンと張り詰め、すれ違う人、すれ違う車、私はこの土地とはなあんの関係もない者です。見るんじゃあない。話しかけるんじゃあない。とバリアをはったまま10分程歩き、うまいことお寺へ着いた。
お寺へ着くと、なんと葬式だった。故人の名前を見ると町ではメジャーな人で、あの方が亡くなったのか。という時間の流れと、お寺に町中の人が集まっているであろう風習に父も参列の可能性がある事を思った。父が参列していなくても、知り合いばかりがいる空間である事は間違いない。バレるかも。。。
あまり人とすれ違わなかったのは皆ここに集まって来ていたからなのかも知れない。
日帰りで東京へ戻るのであまり時間はない。
今、お寺の中でお経を唱えているので外のお墓では誰にも会わないだろうが、中にも仏壇がある。そこへ行くには人がぎっしりいる本堂を通らなければならない。

まずは外の骨が埋まっているお墓。
父が墓を拭いたのだろう。雑巾を持ち帰るのを忘れたらしく、お墓の片隅に置かれていた。
綺麗なお花を供えてくれていた。
既にこんもりとある線香の灰をよせて、自分も線香とろうそくに火をつけた。母さん、命日だなあ。お参りに来たよ。と手を合わせる。墓の中には育ててくれたおばあちゃんと私が生まれる前に亡くなってしまっていたおじいちゃんもいる。2人にもご挨拶。伊藤は母の姓。兄も姉もいたが末っ子だった母が父を婿に貰い伊藤の姓を継いだ。母は気質的にも長男だった。
次は人がぎっしりいる本堂を通って中の仏壇へ。
神様、仏様、誰も私の事が見えませんように。
お坊さんがお経をあげる中、邪魔にならない様に、後ろの壁となるべく同じ色になる様に祈りながら、誰とも目を合わさず仏壇までたどり着いた。帰りも同じ道を通る。命日だな。お参りに来たよ。というメッセージは、どうか誰にもバレずに帰られます様に。と本末転倒な願い事にかわっていた。
でも、集まっている人々が老人ばかりなので、色々な鋭さがはたらいてる様子もなく、あまり心配する事もなかったようだ。

とはいえ、忍びの身。本堂を抜き足差し足で戻り、またしばらく来られないから、もう一度、外のお墓へ。父の残した雑巾も回収しないといけない。別に何をする訳でもなく、行く所もないし、暫く墓の前へいた。
外なら誰にも見つからないだろう。と、少し長く居過ぎたようだ。本堂から人が出てきた。お経が終わったんだね。人生が終わり、お経も終わり、人が外へ出始めた。
ヤバイ。知り合いがゾロゾロ出てくる。不自然にサササッと素早い動きで雑巾と共にお寺を後にした。不自然でもいい、私である事がバレなければいいんだ。
さっき下った坂を上る。
あっという間の里帰りだった。駅に着くと次の汽車がくるのは一時間後。待つしかない。

実家へ帰る時、生まれてから実家での生活。いつも寂しさ悲しさがあった。
三つ子の魂百まで。百までの魂はここで決まった。暗くて子供らしくない。と言われた事もあった。

人の気も知らず、かんかん照り。


****************************************************-*

長い文なのでこんなの ↑ 入れてみた。



つい最近、新宿地下鉄のホームの壁に流れた動画で、お笑い芸人の旅番組だろうか?そういう感じのCMがあった。そこに高校の時、毎日足になってくれていた一両で走る汽車が映し出された。行きの墓参りでは最後に乗った汽車。帰りの時は最初に乗った汽車。あんな田舎にテレビがきたのか。閉鎖的で暗いイメージしかないのは自分に問題があるからか。
映像は田舎のほのぼのさを映し出している。それが羨ましくもあり、信じられない。と思った。思い出していた。

長くなってきた。暗くもなってきた。
もう少しいいだろうか。

実家へ帰省する時はいつも東京土産を準備するが今回はいらない。東京へ戻る時はお土産を買う。
ババヘラ』という、夏になると道端で売られるアイスの味のスナック菓子を買ってみた。

『ババ』はおばあちゃんの意。大体そうだろうと察しのいい人は思っちゃう。でも『ババア』と言ってはいけない。それとは意味が違ってくる『クソババア』とは言っても『クソババ』とは言わない。悪口の要素はなく、おじさんやおばさんの流れで『ババ』があるのだと思う。クソババアという気持ちを伝えるには『クソバンバ』となる。憎しみは『ン』に込める。

ババアなら私でも言われる可能性もあるし、実際言われた事もあるが、『ババ』は私ごときではまだ青く、まだ呼ばれない。

秋田弁と言ってもやっぱりその地域の特色がある。
自分がまだ小学一年とか二年位の時、少し離れた高校に入学の決まった近所のお兄さんが、入学式から帰って来たら、その高校の地域の言葉を喋っていた。多感な高校生は吸収力が抜群である。その高校の地域は語尾に『ぜ』を付ける。
『入学式さ行てきたぜ。』。これだと普通に聞こえるか?例えば、そんな赤い顔をしてどうした?に対して『風邪。』と答えるのが正解だった場合、その地域では『風邪ぜ。』が正解となる。『ぜ』は必要なのか?蛇足ではないか?『ぜ』を付けたいなら『風邪』と『ぜ』の間に『だ』を入れるべきではないか?そう思う方もいるかもしれない。
なぜ、『風邪。』だけでは駄目なのか。それの理由は『ぜ』を付けずには居られない。ただそれだけの理由しかない人間が秋田にはいる。
私は川崎から疎開してきたおばあちゃんに育てられたので、おばあちゃんしか喋り相手がいなかった時は標準語しか喋らなかった。
保育園に入るか入らないかの時、父の実家に泊まりに行った際、父の姪っ子家族が『ぜ』の地域に住んでいてそこから来た自分より小さな女の子が『寝るぜ。』と言っていて怖くなったのを覚えている。
そんな乱暴は言葉をこの人は。。。と。
数日『ぜ』の子と父の実家で過ごしたが、この人は怖いのではない。そう言わないといられない人なんだ。と分かるのには2~3回じゃんけんをしたら解せた。
この時予め『ぜ』をなんにでも付ける人達がいる事を学習していたので、入学式帰りのお兄さんの言葉の様子がいつもと違っていても、あ〜、あの地域に行ったのか。とすぐに納得をした。

『ババ』は秋田全体に広がるメジャーな方言ではないだろうか。
私にも「ババ」と呼べる近所のおばあちゃんがいたが、誰でも彼でもおばあちゃんを見つけたら「ババ」と呼んで良い訳ではない。親しくもないのにそんな事を言ったらセクハラに値するかもしれない。

突然だが、今迄の人生を振り返ってみる。最大身長171cmだったが、現在169cmと縮んでしまった。でもまあまあ大きい方だと思う。身長ではなく肩幅や顔の大きさをデカいと指摘する失礼な人もいるが、傷つくのでやめてほしい。でも、変に気を遣われてそう思っているのに言えずにギクシャクとされるのも傷つく。
そんな事で傷ついた。気を遣われたらギクシャクとするとか、そんな事も分からなくなる。いや、もしかしたら悟ってしまいそんな小さな事にはビクともしない、このままのサイズでおばあちゃんになった時、私はジャイアントババとして第二の人生を歩めるのかも知れない。
桃を見ても葡萄を見てもスイカを見ても全てがApple。そして、目の前にネガティブが来たら全部!キック!チョップ!
暗く造られた人間は死ぬまでに変われるだろうか。

東京に戻り、すぐ会う人にはババヘラのお菓子を渡す。
母の命日に墓参りに帰ったから。と。ババヘラを知っている人もいたし、知らない人には説明した。
夏場、道端でババがヘラでアイスをすくって売るヤツをスナック菓子にしたヤツ。
炎天下での仕事だから老人虐待と言われたりする。と言うのも付け加える。
気を遣って父の事を聞いてくれる人もいたが、喧嘩をして実家へ帰っていない、会っていない事を告げると『またあ?』と呆れる人がいた。
父と喧嘩をしたというつまらない事を人様に話していた意識もなく、今のところスモールババ。

新潟出身だという人にババヘラを渡すと、ちゃんと『ババヘラ』と書いてあるのに「これは『チンチンアイス』だ。」と言う。
秋田の『ババ』に対して新潟の『チンチン』。名は体を表すのであれば、新潟では誰がどうやって売っているのだ。チンチンが。。。

夏が来る。
楽しみだ。



日本海沿いにも。

スーパーマーケット:いなげやでレジに並んだ瞬間、後ろに気配を感じる。オレの後ろに立つのは誰だ?!と振り返ると3人の人がいて、あ、これはオレの後ろに立つのは誰だ?!の騒ぎではなく、人の前に順番関係なく割り込んだのはオレだ!!というのに気がついた!!!

先頭に立つサラリーマンの若人を睨みつけたスナイパーの様な鋭い目つきにバツが悪くなり、急に老眼なのです。と具合の悪くなる視界の感じの演技は小劇場でなくても通用しなかったかもしれない。

私のいなげやのレジは左に商品棚を見て進むと右にレジがひとつ、もう少し進むともうひとつ、さらに進むともうひとつと3列ある。そのレジの並びの奥にそれぞれもうひとつずつレジがあるので全部で6つレジがある。

大体、レジに並ぶ先輩女性は通路にはみ出している。だから通路に誰もいないと、商品棚の後ろに人がいるなんて発想がなかった。

さっきはスナイパーと言ったがよくよく考えたら、あの眼差しは、実はレオタードを忘れてしまったが、怪盗キャッツアイの様な情報を見逃さない様な眼差しだったかも知れないと振り返る。その、ソレを向けたが、自分が悪かったようだ。
結局、その眼光は泪(るい:長女)に似ていたのか。どちらかというと瞳(次女)っぽかったのか。明らかに愛(一番若い三女)だったのか。サラリーマンにはどう見えていただろうか。
やはり、泪だっただろうか?でも末っ子気質だから愛っぽかったかも知れない。
もしかしたらレオタードを忘れたという設定を無視してレオタードを姿を、そうやって見ていたかも知れない。

そんなエッチなところもちょっぴりあるけれど会社では真面目がウリであろう。そういうキチッとしたサラリーマンが先頭だったので通路は通路としてあいていた。

はっ、まずいっ!と思って「あ、あの私(割り込んじゃった)?」とサラリーマンに言うと『あ、いっすよ。』と。え?やっ、優しい。あ、でもあなたがよくても後ろに並んでいる一筋縄では行きそうにない先輩女性の方々が。。。と思ったが、私が割り込んだ事には気づいていないみたいだ。さすがはキャッツアイ。私達2人が納得すれば特に誰にもバレず何も言われずに事は終わりそうである。
誰も私達が列を乱したなど知らない。2人だけの秘密。
何よりこのサラリーマンの『譲る』という美しい厚意を無駄にするのが、それって人間のする事か?と思い始めていた。
「あ、すみません。」と厚意を受け取り、目線を前に向ける為に落とした時、サラリーマンの買い物かごの中身が目に入る。

ちなみに私のかごの中は明日、あさま山荘事件のDVDを見ながら食べるポテトチップスと特売だったヨーグルトの2つ。
サラリーマンは1人暮らしだろうか。なんか総菜がいっぱい入っていたが。その中にヨーグルトも入っていた。私が選んだヨーグルトと同じヨーグルトが。
特売の数あるヨーグルトの中で同じ物を選ぶ私達。何とも言えないトキメキに、これは。もしや?と運命か?と。ついて行っちゃうぞ。とそんな気になってしまう。

前(元は前、今は後ろ)の買い物客と同じヨーグルトなんて事は珍しくない事だ!という意見の人がいるかも知れない。けれど私は、いっつも今日とは違う銘柄を選ぶ。今日はいつも選ばないヨーグルトを選んでいた。今日は、今日だけは、こっちにしよう。と選んだものが数分後に秘密を共有してしまうサラリーマンと一緒の銘柄だなんて、平成のアダムとイヴとは私達の事で、いいでしょうか。
なんだったら、サラリーマンがそっちのヨーグルトが好みなら私はいつだってそっちに替えられる。思い切って2つの買い物かごをひとつにしヨーグルトは2つもいらないね。とひとつ返したっていい。無くなったらまた買いにくればいいんだから。あなたが。あははははは。
と、酸いも甘いもオレ次第な妄想をしながらお別れの時は近づいてくる。
私は店員さんに呼ばれて次の順番の準備、レジの台の上に買い物かごを置いた。

神経が背中に集中する。このままでいいのか?一言言わなくていいのか?

聞いて欲しい。甘党の私がどうしてプレーンヨーグルトを購入するのか。それは酸いが入ったものへ入れる甘さは自分で決めたいから。
歯医者さんにチョコレートは虫歯になるからもうやめなさい。とドクターストップがかかる50歳手前な私が酸っぱいプレーンヨーグルトを選ぶ理由は。
酸っぱいヨーグルトにアイスをお好みで混ぜたいの。ビスコを納得するまで入れたいの。マシュマロの原型がなくなる程漬け込んで食べたいの。だからプレーンヨーグルトを買うのよ。
あなたの選んだヨーグルトは酸っぱさが強烈だから、だから私は違う銘柄をいつも選んでいたけれど。。。
今日から私は。
コレにする。
もしくは私にあの時、順番を譲ってくれた時の様に決定権を譲ってはくれないかしら。私お勧めのを一緒に食べてはくれないかしら。

職業も歳も出身地も実は国籍も分らない(出身地が分らないのと一緒でしょうか?)でも、もしかしたらこんな素敵な人、婚姻の有無なんて、出会ってしまったら、関係ないんじゃないでしょうか。

春だ。
冷静になれよ。よくない。春は、春には気をつけなくてはならない。
前にあやまちをおかしたのは春だった。その前も春だった。たしかその前もずっと、春だった。
暖かくなってくると無意識だろうか。開放感に操作されてしまうのかもしれない。

動物ではないか?自分をそう思う時は。実はある。
満月にはパソコンがよく固まる。触るもの触るもの焦げ臭くなっていく。むしゃくしゃする。。。動物として正しい反応かは分らないが丸い月を追いかけてよく分らない所にいた時もあった。
普段、奥手な私をマタギに変える春。
人々も白い皿が貰えると祭りに浮かれていく。どうしてこんなに白い皿が魅力的に見えるのか?春だからだろうか。シール配布が終わった後に0.5点足りず、自分のこれまでは何だったんだ。。。と思わず涙する人。ここまで集めた点数はもはや0点だ。
祭りが始まるといなげやでは白い皿を獲得する為に沢山のパンが売れた事だろう。逆にそんな気、さらさら無くパンを買う人もいただろう。

背中が爆発するか?!と思った瞬間、サラリーマンは同列の奥のレジへ呼ばれて私の横を通り過ぎ前へ進んだ。
すれ違う私達はもう目も合わせない。

春は終わった。
これで良かったのだ。

帰宅後、私は明日の為に買ったポテトチップスを我慢できずに食べてしまった。
次の日、あさま山荘事件のDVDを観る為の、改めていなげやへポテトチップスを買いに行ってもよかったが、出先からまっすぐ家へ帰った。
DVDを観ると、知り合いが出ていた。はっ!と我に返る。
昨日から一体自分はどうしていたのだ?

スナイパー、キャッツアイ、マタギ、自分。イヴ?

。。。一体何の話だ。
すみませんでした。