吉田さんは、髪が肩まで伸びたら結婚しようよ。と歌ったが、私は乳首が隠れる迄になったら、※ヘアドネーションをしようと思っていた(※18歳以下の小児がんや先天性の脱毛症、不慮の事故などで頭髪を失った子どものために、寄付された髪の毛でウィッグを作り無償で提供する活動)。2

予約時間より早めにお店に入る。店員さんがへアドネーションの申し込みについてお礼を言ってくれて、野菜の格好をしたボールペンと『こちらご記入下さい。』と一枚の紙を渡した。
幾つか質問が書いてあったが、つまりは私がバージンかどうかという事が知りたいようだった。
私が、というか私の髪の毛がバージンヘアかどうか?という事の質問だった。
カラー、パーマ、ストレートパーマを今の髪の毛は経験しているか?どうか?『はい』か『いいえ』のどちらかに○をつけるようになっている。
全て『いいえ』。未経験です。
あと、髪の毛を渡す子にメッセージを書く欄があったけれど、何も書けなかった。
時間より少し早く着いたので雑誌を渡され待っているように言われたが、その雑誌というのがタブレットで、今や週刊誌も月刊誌もこういう物で見る時代になってしまったのか。と戸惑ってしまう。
ならば、袋とじはどうする?
仮に開けたとして、指で広げて拡大して見るつもりか?!節操がない。ぼやかしておきたい事はもはやキレイ事なのだろうか。情報過多は寂しい事だと思う。

髪を切る。
その事から学べる事は沢山ある。
今回のタブレットとの出会いも学びの1頁だろう。
しかし、私はタブレットに触れようとはしない。
何故なら体から何かが出るている体。この原因により、結果としてはパソコンを固まらせる事が出来る。そういう能力だ。持ちたくて持ったのではない。何の為かは分からない。ちなみに今のところ何の役にも立っていない。
満月の日は特に酷い。
お月様はこんなにパソコンを固まらせて、本当に酷いと思う。他人が見たら(身内が見たって)、あの人なんだろう?と不審がる位に電源の入り切りをする(ネットカフェにて、ピッ、ピッ、言わしてる)。世の中には無数の趣味が溢れかえっているだろう。電源の入り切り。そういう趣味の人が居たっておかしくないかもしれないが、私の本質は無趣味だ。パソコンよ立ち上がってくれ。私は無趣味だ。
今日は満月ではない。新月でもない。月の時間は満月から新月に移ろっている所。言うとすればまだ少し満月寄りの日だ。大丈夫だろうと思うが万が一タブレットが固まってしまったら音が鳴るかもしれない。ブルッとバイブレーションするのかもしれない。お店の人にバレたら人の店のものを何勝手になにしてる?と不快に思われるかも知れない。
体からのエナジータブレットを固める人がいるなんてあまり思わないだろう。けれど、パチンコでさえ固めてしまう。私はそういう人間だ。

『使い方分からないですか?』と謎の女が声を掛ける。
ボウッと真っ暗なタブレットを見つめる背中に戦慄が走る。誰だっ?!
親切なスタッフさんだった。
真っ暗なタブレットを見つめる熟女にそれ以外声のかけようがない。
知らない所に行く時は方向音痴な上、地図がよめないのでとても緊張をする。役者仲間の金子岳憲氏がとてもいいアプリをダウンロードしてくれて自分の進んでる方向が分かるそういうのを前のスマホに入れてくれたが、機種変し、色々いじっていたら無くなってしまった。ダウンロード第ニ章のスタートだろうか。あの頃は自転車で色んな所へ行けてたのに。。。二度とは戻せない機種。
迷う事を想定して信じられない位早く出かける。格好つけて何時間前に出たかは内緒だが、待ち合わせをして初めて行く所は大体半分の時間は迷い道だ。
結局、この日も迷った。迷ったが信じられない位早く出ている。数人の人に道を聞きながら時間より前に着く事ができた。有難う御座いました。
ねえ、美容師さん、私は信じられない位早く家を出たんです。そしてこのパーマ屋さんへ辿り着いた。ほっとしたのも束の間、今度はタブレットを雑誌だと差し出される。
一難去ってまた一難。私の体からは何かが出ている。そういう運命を引き寄せる何かが出ているの?
話かけてくれた美容師さんの目をじっと見つめて、言葉に詰まる。
固めるかもしれないからこれには触れられない。と正直に言うべきか?イメージが悪いか?日本語に不慣れな異国人のふりをするか?ほったいもいじるな。これで乗り切れるのか?じっと見つめられて何も言わなくて気持ち悪いだろう。「ああ、あはは、まア、そのオ。ええ、まあ、はい。」なんだ?目が泳ぐ、眉が動く。田中角栄氏の真似を入れてみる。日本語に不慣れな日本人だ。帰国子女と言う設定は通用するだろうか。
美容師さんは、こちらの内心に気付いたか気付かなかったか笑顔で『ここで雑誌の種類を選んで、スライドさせるといいですよ。』そりゃあ、そうすればいいだろう。何も体から出ていないなら雑誌の種類を選びスライドさせるといい。しかし私は。と、言うつもりのない言い訳を思っている内に何かの画面を開いて行ってしまった。
「有難う御座います。」と開かれた画面は日大アメフトのタックル問題だった。金、欲望が渦巻く、記事を手を触れず読める範囲で読んだ。人間とは欲深い。改めての気づきは勉強になる。
生まれた時は天使だっただろうに。いつの間にか。人間とは。。。画面が暗くなる。私も暗くなる。

『お待たせしました。』と謎の女が声を掛ける。
生まれた時は天使だったろうに。。。自分を重ね反省する背中に旋律が走った。誰だっ?!
カットを担当してくれる美容師さんだった。
もお!待ってたあ!よかったあ!
美容師さんはへアドネーションに必要な長さを定規で測って、結べる位は残ると言ってくれた。自分としては石原良純氏になる位短くしたいと思っていたが、『また伸ばしますか?』と聞かれて、反射的に伸ばします。と答えていた。じゃあ残せる長さに合わせてボブにしましょうと話がまとまり。切る前に『写真撮りますか?』と聞いてくる。
キタ。美容業界の女:篠山紀信がここに居たとは。脱がせ上手がいるものだ。巨匠を前にやはりあゆの一枚は撮っておかなくてはならないのだろうか(前回の1より)。断ったらどうくどく?どう脱がす?この土壇場に来て、脱ぐか脱がないかの選択があるなんて思わなかった。
しかし、一度脱がないと決めたなら、女一匹硬派なら、もう未練は無い。
もうあゆでは無い。デカパイも無い(前回の1より)、今は、まな板の上の鯉。
切ってくれ。
ロングヘア最後の振り、獅子舞の様に首を横に振った。




・・・それは大袈裟だ。



毛束を幾つかに分け『切りますよ。』と2回聞いた。「お願いします。」と2回同じやりとりをした。おちゃらけた機嫌取りの聞き方ではなく。段取りだった。気に入った。
切られている感覚が伝わってくる。自分から離れて行く。行ってらっしゃい。切った32~3cmの毛束を私の目の前、鏡の前に山の様に、底辺から上に行くに従って頂点になるように三角に積み上げた。切った髪がどういう感じか見せてくれているのかな?
まるで小判のようで、「お主も悪よのう。ぐわはっはっは。」と悪代官になった気分。『変な感じしますよね?』とお茶目な越後屋、いや、美容師さん。
あっという間に髪型はきまった。整えたら終わりだろう。大木凡人氏の顔を私か、私の父にしてくれたらイメージしやすいだろう。

乳首の目隠しとなる髪の毛が無くなった今、やはり素直に貝殻だろうか。アレルギーの方には申し訳ないが、私も幾つかアレルギーは持っているものの幸いにして貝は当てはまらない。しじみでもホタテでもサザエでもヤドカリでも宍戸でも何でも身につける事が出来る。

他に候補があるとすれば、サークルレンズはどうだろうか?可愛くなりたいのは瞳だけじゃない。大きくなりたいのは瞳だけじゃない。女の子なら乳首だって可愛くなりたい。乳首だって大きくなりたい。
私達の日々は選択の連続だ。目に見えるものに惑わされてしまう。心の目で見なくてはいけない時、乳首にそういったレンズをつけておくと正解はよく見えてくるかもしれない。私の乳首は可愛いだけじゃない。よく見える。
ただ気をつけなければならない事として袋とじになった時、その可愛さに1000年に2つの乳首だと拡大されるだろう。それがレンズ効果だったと分かった時、読者は騙されたと激怒しやしないか?という事だ。ファンを裏切ってまで装着する覚悟があるのか。という事だ。その前にファンっているのか。という事だ。
瞳につけても怒られないのに、乳首につけたら怒られるもの。な~んだ?それはサークルレンズだ。私にファンが居ればの話だ。袋とじのニーズがあればの話だ。
しかしよく見てみよう。コンタクトレンズとは、よく見ると、こういうのはど真ん中は透明のようだ。
結局は乳首を隠せてはいない。これは、縁どってカワイくなるけれどエロいという結果になるのだろう。これがエロカワイイという事であるなら怪我の巧妙であり、やっと倖田來未女史へ辿りついたのか。と。
忘れない内にヘアドネーション迄の来し方を振り返ってみる。石原良純氏から吉田拓郎氏の思惑を間に挟み、浜崎あゆみ女史へ。人間の欲深さを学んだ倖田來未女史になり現在、大木凡人氏と。私の人間への追求は底なしだ。
しかし、なんだかおかしいのは倖田が先で合っているか?大木が来て倖田ではないか。
いや、違う。何かしっくり来ないのはこの順番のせいではない。倖田來未女史は。彼女は。。。エロカワイイではない。彼女はエロカッコイイだ!あああ!
イメージを間違ってしまっては、芸能人の方の努力を水の泡にしてしまう。
危ない所だったな。
今回は石原良純氏⇒吉田拓郎氏⇒浜崎あゆみ女史⇒大木凡人氏。で終わりになる。
残念だがこの歴史から倖田來未女史の名前はなくなってしまった。自分の力不足を嘆く。
最終的にエロカワイイ。これは大木氏で決まった。
人生は決着の連続だ。
心のレンズで見た時、やはり、彼はエロカワイイ

ヘアドネーションで学んだ事、それは大人凡人氏はエロカワイイ
私の中では、キマッタ。

あと、『まあ、そのー。』は、困った時に出る言葉なのだと私は感じた。
髪を切る事で学べる事は幾つかある。

もう一ケ月以上前の話(8月はじめ)だ。
エアコンも設置して貰いました{8月のおわりに(前回の1より)}。