『KIN-BALL』(キンボール)先月6月9日(日)無事に終わっております。もの凄く遅くなりすみません。ご観劇頂きました皆々様、お世話になりました関係者の皆々様、気にかけて頂きました皆々様、誠に誠に有難う御座いました。本番1週間程前に左下奥の銀歯が取れまして、キンボールのプレイヤーをキンボーラーと言いますが銀歯ーラーの風上にも置けない状態で皆様にお目にかかっていた事をお許し下さい。只今治療中です。

歯科医に銀歯は見た目が悪いのでセラミックにしますか?と言われたので、そうします。と銀歯ーラー引退宣言となりましが、セラミックは4万円と言われたので即座に銀歯にします。と少し食い気味に現役復活をお伝えしました。やっぱり人の話を食うにも台詞を噛む時もこれからも銀歯と一緒です(台詞に関してはこれからも台詞が貰えるような環境にいられたらの話ですが。。。)。

前通っていた歯医者さんは保険のきく白い被せ物をしてくれたのですが、最近はそういうのは無いのか、そこの歯医者さんはそうなのか?
前の歯医者さんでは~。これが、その歯なんですけどもお~。とその事をお話ししましたが的をズラされて回答。と。私は話をまとめるのが不得手で、話す事自体、不得手。つまらない話に時間をとらせてしまった。初めから二択以外にない説明に食ってかかってしまった。次の型取りの時迄にどちらにするか決めておいて下さいね。というが。

銀歯です。


『KIN-BALL』。
フィリピンからやってきた俳優さん達(女子4人、バナナと名乗る男子1人)と一緒に公演しました。
フィリピンチームは歌が上手いこと、ダンスが上手いこと、芝居が上手いこと。思ったことは言う、物凄く食べる。とにかく明るい。愛情の深さスゲえ。ゲップをしょっ中している。ということが分かりました。
楽屋でフィリピンチームと一緒の空間にいても、私位、連日下の住人の騒音に睡眠妨害を受けていると、起きているけど意識がない。という存在感を自分自身も把握できていなく、気配が消えているという技を無意識にしているのですが、そういう時彼女達の会話で出たゲップはゲッとなったままこちらの存在に気づいていないので普通に続きますが、下の住人の騒音被害を受け眠れていないながらも珍しくきちんと自分で自分の意識をしっかりと持ち鏡前で佇んでいる時に出てきたゲップに関してはこちらの存在に気づき「ソーリー」と一言あって会話続行。と。
ちなみに気配を消している術の時に彼女達のゲップで意識を取り戻す事が度々ありました。生きているのに感じなかった。起きているのに分からなかった。騒音被害に遭うとそういう異次元の空間を彷徨い、時をかける少女に、はなりませんが、できればなりたい位でしたが、時をかけぬきすぎてヒロインになるには不向きな年齢であり、実力も角川サイドでは認められない。と。こんな生産性のない話を聞かされ、色んな意味で時間の無駄が生じますが、ハッ!と意識を戻し生きる素晴らしさを幾度となく与えて頂きました。サンキューベリーマッチです。
個人的にフィリピンの方との交流は初めてではなく、歌舞伎町で働いていた時の話ですが、マリちゃんというフィリピンの子と一緒でしたが、マリちゃんは仕事前に毎回出前を頼むのですが、エビが入っていると『カスミ、エビ食ベル食ベル、デショ。』と分けてくれます。なぜ、私がエビ好きだと思われていたのか分かりませんが、マリちゃんの愛情表現だと思っています。私以外にエビを貰っている人はいなかったと思います。
マリちゃんもやっぱり歌がうまくてダンスがうまかった。ナイスバディ。そして、とっても優しかった。残念ながらゲップは一回も聞いたことはなかったです。
フィリピンと共同制作する。と聞いた時、マリちゃんを思い出しました。27年位前の話です(うわ、そんなに経つ?!)。ちなみにカスミとはその時の私の名前です。
今にも破裂しそうな位パンパンというかゴツゴツで、自分の寂しさや椎間板ヘルニアである事にも気づかず、腰痛に悩み、社交性のない自分を責める日々でした。
あれから27年(ほんとにそんなに経つ?!)。椎間板ヘルニアと寂しさも引きずりつつそして、変わらないのは往年の歌舞伎町でも、そして楽屋でも私達は言葉は通じなくても心は通じていた。そうではないでしょうか!マブーハイ!

公演が終わって毎日通ったキラリ☆ふじみへ行かなくなると、次の日からアレは幻だったのか?と睡眠妨害で朦朧とする意識の中でぼんやりしますが、打ち上げの翌日に打ち上げ会場の大吉(鶴瀬駅前の居酒屋)に忘れ物がありますよ。と連絡が来たのであ、あれは現実だったか!と嬉しくなります。でももしかしたらそれさえも夢の途中かも?建物が揺れる足音とドアの開閉の騒音の中でこんな壮大な夢は見られるはずかない??しかし、ハイスクール!奇面組も結局夢だったのだから、ありえるのか?どうだ?

夢の続き??。
フィリピンチーム。
彼女、彼らはみんな指導者でもあるため、台本稽古前にリクリエーションをしてくれます。準備体操も全員に光が当たるように回してくれます。
円になり8秒区切りで自分指示のストレッチを皆でします。最後の方の順番だともう出尽くしてしまって、あああ!!どうしよう!!!となりますが、安定して、この人の時はこのストレッチ。という定番メニューを掲げるウマイ奴も出てきました。
私も2回程連続で出したストレッチがあるのですが、右腕は前から回し、左腕は後ろから回すを同時にやれ。8秒やったら逆もやれ!と厳しく指示し(野口体操です)、ロゼッタ役(バスタオル姿一番手、女フレディマーキュリーが印象深いでしょうか)ソバージュヘアー(天然だそうです)のジャエイミーが『オオウ!』と苦悩する姿を見て鼻高々。と。
そしたら次のベイビー役(泡だらけのバスタオル姿、女ドラえもんが印象深いでしょうか)のキキが右手の肘を曲げ掌を床と平行にし内側から円を描くように回し、右足のつま先を床につけたまま外側から円を描け。8秒たったら逆もやれ!その後は左もやれ!と指示し、今も時々練習していますが一回も出来ません。
日本人の場合、手足って最初っから一緒の方向にしか回らないんじゃないのかなあ?と思っています。

『KIN-BALL』が始動してから挨拶がハローとなり、最初は英語での挨拶は照れ臭かったけれど毎日数回言う内に習慣となり、欲が出てネイティブ感を出してみようとヘローと言ってみると通じていて!いつも通りご機嫌に返してくれる。みんなホントに可愛い!
Helloを日常の挨拶にする日が来るとは。中学で英語を教えてくれた先生!有難う御座います。マブーハイ!
ちなみにベイビー役(泡だらけのバスタオル姿、女の子ドラえもんが印象深いでしょうか)のキキの歯磨きはガードハローでした。
ガードヘロー。

うまくいったんじゃないだろうか?
ヘローワーク、ヘローキティ。ヘロヘロ(ミニストップのハロハロ)。
ヘロウィン。ん、コレは危ない。ヘロウ注意報。これも注意が必要だ。
フィリピンに友達が出来たのを機に様々なものにグローバル化をはかってみた。
大成功ではないだろうか。
欲が止まらず次の成功を目指し、こう口にしてみた。

ほったいもいじるな。

大失敗だった。関係に翳りさえ見えないか。ホワット?と言っている。
よい子は真似しないでほしい。英語圏の方へ時刻を尋ねるなら、What time is it now?自分のできる範囲でいいと思う。コレで聞いてほしい。
やりすぎてしまうんだ。
いつもそう。

。。。単純で、クダラナイことがきっかけで、傷つけてしまうよね途切れてく会話虚しいよ言葉が不器用すぎて邪魔ばかりする好きなのに伝わらないこんな想い切なくて。





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そうやりすぎてしまう。

稽古帰りは、梅渕元役(製薬会社勤務でドラえもんが印象深いでしょうか)のぎたろーが所属劇団コンドルズのカーで来た時は乗せて帰ってくれた。
田所幹生役(コーチでやってきて、ダドコーリー役が印象深いでしょうか)の近藤強さんと、通訳の相磯展子(あいそのぶこ)さんも一緒に乗り合わせて帰ったり、稽古でヘトヘトなのに誰も会話を途切れさせないエネルギッシュな帰路だった。本当に気のいい人達。

私が一番先に降りるのだけど名残惜しくて降ろして貰った何車両もある大きな交差点で車が居なくなる迄見ていたら近藤さんが窓をあけ大きな声で『さようなら!』と答えてくれた時がある。
交差する車のライトや雑踏、クラクションが切なく演出され、この回は(?)月9のようだった(!)。私も大きな声で『さようなら!』と叫んだ所でカットがかかりテーマソングが流れるだろう。
もしかしたらドラマ化されるかもしれないので車内の様子も少しだけ。
近藤さん(カンチ)は映画の撮影で青森に滞在していた事があるらしく、長くいたため現地の訛りがうつってしまい、東京から来た人という役だったのに、訛っている。と指摘されたという青年団の役者さんだ。ちなみに田所は秋田出身の設定だ。
私(リカ)も秋田出身。
カンチが車内で訛って話しかけてくる。目には目を歯には歯を。訛りには訛りでしか誠意が返せない。とリカは思う。
倍返しにしてやろう。とイタズラに目を光らす。『そったらごど言ったってオメエ。』スタンダードで耳慣れしている東北訛りの象徴とも言える言葉が出てきた。その瞬間あっ、と思う。地元で一度も『そったらごど』を発言した経験はない。なんだったら生まれて初めて言った。そして、倍返しに値しない。
疲労のピークは残酷で、こんな事でも車内は大盛り上がりになってしまう。本当に気のいい人達。マスコミに踊らされ、連日下の人の騒音に眠れず、持病の椎間板ヘルニアも影響していただろうか自分の言葉を失った。心の奥で『ジブンノホウゲンデハナカッタ。』違和感に時が止まる。
今更、間違えた。とリアルに使っていた『そんたごど』に訂正するチャンスも見失った。
話題はぎたろーのラムの出汁のラーメンは旨い!という自慢話に移行している。
いつもそう。

。。。単純で、クダラナイことがきっかけで、傷つけてしまうよね途切れてく会話虚しいよ言葉が不器用すぎて邪魔ばかりする好きなのに伝わらないこんな想い切なくて。

マスコミがメジャーにした方言に踊らされた、下の人の足音がうるさい、小学生の時にバレーボールをした事が持病を持つきっかけとなった。原因について奥歯に物が詰まったような言い方だが、実は詰め物が取れている。希望としては見た目のよいセラミックで埋めたいが4万円するので予算的に銀歯になる。そんな数々のトラップにより『そったらごと言ったってオメエ。』と言ってしまった罪悪感をよそにどんどんと時間は過ぎる。車を降り、月9のようなさよならをかわし、それからも日々稽古し、本番を向かえ本番が終わっても消えない違和感。カンチは、ぎたろーは、相磯さんは、私を誤解したままだ。

私達はこのまま終わってしまうの?

無事に終わりました。もう一ヶ月も前に。
終わり過ぎました。ご報告が遅くなり、申し訳ありません。ご観劇頂きました皆々様、お世話になりました皆々様、気にしてくださいました皆々様、有難うございました。

10年後、私たちが再会した時、あの時の事を後悔していると話そう。

『そったらごど』を調べてみる。津軽弁との事。秋田で言った経験が無かったのも納得がいく、いや、いぐ。そして青森に滞在していたカンチに合わせようと思って気を利かせて出た言葉でもない。私は自然にそれをした。

それも付け加えて。

あの日、あの時、あの場所のこと。
誰も覚えていないだろうが。
私自身、覚えている可能性が低い。
月9になる可能性も低い。というかならない。

チャンチャン。

長くなってしまったのだけど、まだ忘れる前に残したいことがある。
とっても冗長してしまったので。今回はこれまで。
また見に来て欲しい。
オムニキン!!